K二丁目

本の感想と、日常と。

○○を考えながら生活してほしい(学生編)

 

 

少し書いては間をあけ、また少し書いては間をあけ、を繰り返している。これは一応書き続けているということになるのか、ならないのか、わからないままだけれど、また投稿してみる気になった。

ここからは、学生時代の自分に向かって書くことにする。そう、君のことだ。今は2018年10月23日23:03である。大学を卒業し、会社に入社して、4年が半年前に過ぎた頃だ。どんな生活を送っているのか気になるだろう。細かいことはまた今度にして、少なくとも元気に暮らしているよ。

 

しかし、君の会社の元先輩は元気がないようだ。2年先に入社した先輩は同じ部署で、僕が入社した当時は20代の社員が少ないせいもあって、君は彼を兄のように慕うことになる。

 

その先輩は数か月前に転職し、別の会社に転職した。といっても、住んでいる家は近いままで、それまでと変わらず休みの日もよくご飯にいったり、飲みにいったりしている。

 

そうして先日も一緒に、黄色い看板のラーメン屋にいったんだけど、どうもいつもと先輩の様子が違った。ラーメンなんかすぐに食べ終わって、店の外のベンチに並んで座り、缶コーヒーを飲みながら、一緒にタバコを吸っていた。話をきくと、精神的にまいっていて、休職中なんだという。いつも笑っている先輩だったけど、その日は本当に辛そうな様子だった。今は薬を服用しながら、なんとか日常生活は送れているのだという。

 

それまで君は、精神を患っている人と話す機会があまりなかったし、ましてや身近の人が病んでしまったとあって、少しショックを受ける。そして、なんて声をかけていいのか、迷ってしまうんだ。

 

先輩に対して、僕はいろいろ言っていたと思う。今はとりあえずのんびり過ごせばいいじゃないですか、とか、またこっちの会社に戻ってくればいいじゃないですか、とか。少し前に読んだ自己啓発的な本を思い出しては、身体を動かすとホルモンか何かが分泌されて、精神的にもよくなりますよ、とかも言っていた。

 

それらが先輩の気を少しでも楽にしたかどうか、わからないけど、ありがとうと言ってはくれて、その日は別れた。

 

なんて声をかけてあげればよかったのか、いまだに答がでていない。僕はもうアラサーだし、それなりに社会人としての経験も積んだつもりだったけど、大切な人一人の気も和らげてあげられるほどには、まだまだ足りないものが多かったと実感した。

 

 

 

 

 

 

 

君はこれから就職活動で、どんな会社があるのか、どんな会社に入りたいか、どの会社に入ろうか、どの会社なら内定がもらえるか、こんなことを考える時期に入ると思う。受験期同様、とにかく目の前のことに集中することも重要なことなんだけど、「自分が他の人をどうしたら幸せにできるのか」、この答の出そうにないことを、今のうちから考えて生きてほしいと思う。

 

ああ、それよりも今の君は、どうしたら卒業用件単位をとれるか、に頭がいっぱいだったね。