K二丁目

本の感想と、日常と。

2017-01-01から1年間の記事一覧

橘玲さんの『言ってはいけない残酷すぎる真実』を読んで

タイトルには「残酷」とあるが、真実を希望にするか絶望にするかは人次第だと僕は思う。本書は、「で、自分はどうするのか?」ということを考えられる人にとっては、巷に溢れる自己啓発本よりよっぽど好影響を与えてくれる本となるのではないだろうか。努力…

女性と男性の考え方の違い

アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著作の「話を聞かない男、地図が読めない女」を読んだ。本作はタイトルから想像される通り、男女の違いを明らかにした本で、科学的根拠に基づいた男女差説明書といえる。 「やはりそうだったか」と、普段自分が感じていたこ…

また続けられるか?

年初に始めてみた当ブログ。案の定、投稿しなくなって、早4か月以上。投稿も初めに比べだんだんと減り始め、自らの性格を再認識することとなった。 しかし、一応読書感想をメインに始めたブログだが、読書が趣味は変わらず、感想文を書いてない本は数十冊と…

Excelだけに頼るのはやめて。pythonでデータ解析ができるように

「プログラミング」という言葉を聞くと、専門的で、理系の方の得意分野で、文系出身の自分とは無縁のスキルだと思っていた。だから、プログラム言語だって、一生学ぶことはないだろうと考えていた。しかし、これからは英語と同じくらい、いや英語よりも、誰…

『夜は短し歩けよ乙女』を読んで

2017年4月7日、アニメーション映画が公開される、森見登美彦によるベストセラー小説、「夜は短し歩けよ乙女」。Amazonでしきりに出てくるので、読んでみようかと、すぐに購入ボタンをクリック。 『夜は短し歩けよ乙女』(よるはみじかしあるけよおとめ)は、…

生命保険の考え方。商品に詳しくなる必要はない

先日、後田亨氏の「生命保険の罠」という本を読んだ。 www.k-nichome.com 同氏は以前10年ほど日本生命で勤務していて、そのあとは保険コンサルタントとして仕事をしている。「生命保険の罠」以外にもいくつか本を出版しており、そのうちの「生命保険のウラ側…

アルコール中毒者の小説

仕事で地元に行くことになった。交通費は会社負担だ。この機会に、地元の友人に会ったり、実家に帰ったりで、3日ほど過ごす。 友人との食事は、交通費が浮いたこともあり、少し高めのレストランを予約した。都会の、高層ビルの上階にあるお店だ。少し場違い…

クラシックピアノに興味を持つ本

先日火花を読んだときは、「芥川賞受賞」という言葉に惹かれて読んでみたのだが、そうすると「直木賞」に選ばれる作品というのも、興味が沸いてくる。文学作品で、新人から選ばれる芥川賞に比べ、直木賞は大衆小説で、中堅層の小説家の作品がよく選ばれるの…

人気お笑い芸人の小説

ブログを始めて1か月程たっただろうか、同じく更に1か月程最近は更新が滞っていた。いつもならこのまま辞めてしまうのだが、また再開してみようという気持ちになった。私にしては珍しい、もちろんまた止まってしまうこともあると思うが。 さて、前から気にな…

生命保険の選び方。終身とか定期とか考える前に

最近、会社の同僚がどんどん結婚していく。結婚なんて、30歳を過ぎて考えればいいと思っていたが、こうも周りの独身者が減っていくと、だんだん焦りを感じる。同い年だが、結婚した者はみんな、どこか大人な雰囲気が感じられ、それが少し羨ましい。 その雰囲…

世間の「普通」から遠すぎた人

「差がつく読書」という本に書かれている言葉を借りると、最近の読書は「実読」ばかりであった。もう一つの「楽読」にあたる本を読もうと思い、小説というジャンルが頭をよぎる。普段あまり小説は読まないため、有名な芥川賞受賞作品から選んでみることにし…

データ分析の仕方を身に着ける

一昨日はバレンタインデーだった。お昼休憩中、社交辞令的に女性社員からクッキーを頂く。その中には好意を寄せていた人もいる。未練はないし、そこには何の感情も無いとわかってはいるが、やはりうれしい気持ちになるものだ。 そんなせっかくの気分を、先日…

日本の自動車産業が知りたければ

東京に住んでいたころは、学生だったこともあり交通手段はほぼ電車やバスといった公共交通機関を使っていた。学校に通うにせよ、どこかに遊びに行くにせよ、だ。ある程度の遠出するときは車を借りたりもしたが、大体は電車で事足りていた。 それが仕事で東京…

プレゼン資料作成のコツを得るために

少し前に、制度やルールを運用する所属から、それらを改定したり、見直したり、あるいは企画したり、といった業務を担当する所属に異動した。それまでは自らが発案するということは少なく、検討材料を集めて、上に判断を委ねるということがほとんどであった…

感想の書き方を学ぶ

特にテーマも決めずブログを始めてみたが、気づいたら読書感想文のようなものを中心に書くようになっていた。というのも、最近の時間の使い方が、ほとんど読書になっていたからだ。インプットが本によるものなので、しょうがない。一方これはこれで、実のあ…

行政書士の仕事を教えてください

大学生2年生の後半から3年生くらいの頃、だんだんと周りが就活を意識し始めていた。インターンに応募する者、企業研究を始める者、まだ大丈夫だろうと何もしない者、周りにはいろいろな人がいた。私は正直何もしない者に属していて、いろいろ行動に移す人た…

弁理士とは何かを知るときの本

私はとある製造会社に勤務しており、しかし事務屋のため、自分の会社の製品について深く知らない。もちろん、何を造っているだとか、何に使われているだとかは説明することができるが、技術的なものはほとんど知らない。営業ならまだしも、会社をサポートす…

医者になりたい人がなる前に読む本

医者というのは昔から、そこに至るまでの困難な関門や高い収入、また生命を扱う崇高的でやりがいのある仕事から、社会的地位の高い職業であるということは一般認識として間違っていないだろう。私自身もそう思っているし、実際に風邪やインフルエンザで普段…

筋トレを始める前に読む本

ダイエットや魅力的な身体づくりのために筋トレを始めようと「思う」人や、「今年は絶対痩せる」等を口に出す人は多いと思う。私も漏れなくその一人で、むしろ痩せ形のため貧相な身体をどうにかしたいと思い筋トレをしている。だがそこまでストイックではな…

デザイナーが仕事中に考えていること

普段仕事をしていて一段落ついたとき、ふと周りを客観することがある。見渡すと打ち合わせをしている者、電話をしている者、データ入力をしている者、資料作成をしている者、文献を漁っている者と様々で、漏れなく自分自身もこれらのことをやっている者の一…

落ち込んだ気分を自然に前向きにさせてくれる本

特に何かあったわけでもないのに、気分が沈んでいることに気付くことがある。これはとてもやっかいで、何もないのだから打ち手をほどこせるわけでもなく、かといってどうにか解決しないといけない程でもないため、何もしないことが殆どだ。こういうときは、…

人工知能とは何かを知りたくなったから

年始に見たニュース、圧倒的な強さを持ったAlphaGoの再来から、少し人工知能に興味を持った。人工知能について適当にインターネットで検索するも、地頭が良くないのだろう、いまいちピンとこず、小難しく感じる文章をそれでもなんとか理解しようとしていたの…

フィンランド豊かさのメソッドで思う自身と子供への教育

久しく読んでいなかった本だったが、久しぶりに夢をかなえるゾウという本を読み、まとまった文章を読むという時間つぶしの手段を得た私は、また次の本へ手を伸ばした。好きな種類というものが特になく、適当にインターネットで検索し、なんとなく興味をひか…

夢をかなえるゾウを読んで

あまりにも代わり映えの無い日々に飽き、たまには違うことをしてみようと、読書という特別でないことをしてみる。そう思ったのはいいが、いったいどのような本があるのか、どの本が読みたいのか、なかなか浮かんでこない。どうしようかと悩み始めて10分は経…

いつも目の前しか見ていない

今回の成人式も、新成人たちの暴力や飲酒によるニュースを目にする。もうそんな時期だったか、と思えば、センター試験も間もなくだ。今年のセンター試験日は、強い寒波に見舞われる予報で、「受験者には、体調管理をしっかりとしてもらいたいな」などと思っ…

忙しさがもたらす平常心

連休明け初日。精神的にも体調は決して良いとは言えず、生活リズムが崩れていたせいで寝不足だったものの、初日という不安からいつもより早く出社する。凍っていたフロントガラスを溶かし、冷え切ったハンドルに手をかけ、車を走らせた。道がすいていたため…

AlphaGoの影にヒカルの碁sai を感じる

普段家でテレビを観なくなったのは、大学時代に一人暮らしを始めてからだった。大学生当時はアルバイトや遊び、勉強によりテレビを観ている時間がなかった。その習慣が今でも残っており、仕事から誰もいない自宅に帰宅しても、よくありがちなとりあえずテレ…

はじめに

今年もあっという間に新年が訪れた。社会人になってから数年が経ったが、時間の流れに置いていかれている感覚は加速度的に強くなっていく。そう感じたのは、もはや帰りたいと思わなくなった遠方の実家で正月を過ごしていた時だった。日々何も考えず、流され…